お茶との出会い②

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

前回から続けて私が日本茶を愛するようになるまでの経緯を綴っています。

さらにお茶へのさらなる関心となったのがドイツで最初に勤めたお寿司屋さんでの仕事でした。
そこではお寿司の他に、いろんなジャンルの90種類のお茶を本格的に淹れて提供していたので、必然的にお茶の勉強をすることになったのです。
そこではお茶ごとの正確な量、お湯の温度、蒸らし時間が正確に決められていて、お茶という物はそのお茶に合った淹れ方をすることで初めてこんなにおいしくいただける、ということを勉強できました。
さらに私は茶道経験を生かして抹茶を点てて提供する、いうこともやっていました。

その時には私の日常生活にお茶という物が必要不可欠になっていました。

そういったところから、自分のお店を持ってこのコーヒー文化の根強いドイツで専門的なおいしいお茶を広めていきたい。そう思うようになったんです。

そこからはいろんなカフェを訪れたり、お茶を飲み比べたりを楽しみながら繰り返して、自分の中でのお茶サロンの価値観を育てていきました。

今後どうなっていくかはまだまだ分からない日本茶サロンenですが、私なりのモットーで楽しみながら進めていきたいです。

だらだら書いてしまいましたが、長文を読んでくださりありがとうございました!

和紅茶の魅力

こんにちは! 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

ドイツもどんどん寒くなり暗い日が多くなってきました。
こんな日はほんのり甘さを持つオート麦ミルクとしっかりしたコクを持つアッサムティーでロイヤルミルクティーを楽しんでいます。



さて、
前回紅茶フェスティバルのことを書きましたが、
せっかくなので今回は和紅茶についても書いてみたいと思います。


和紅茶、とは、ここ最近呼ばれるようになった新しい言葉ですが、
その名の通り日本で作られた紅茶のことです。

昔から大手メーカーによって売られ
一般に飲まれていた紅茶は基本スリランカ等から輸入された外国の物。
それが日本人の認識としても普通でした。

ヨーロッパでも紅茶と言えばインドやスリランカ、中国などが有名ですが、
他のアジアの国は聞いても日本の紅茶というのはあまり耳にしません。

それもそのはず、
生産されている数は日本の緑茶との比率でもかなり少ないですし
日本人でも存在を知らない人も多いでしょう。


ただ、需要は毎年増えています。
もちろん輸出量も比例して増加傾向にあるようです。


去年日本に帰国した時に、偶然和紅茶の本を見つけました。



この本「和紅茶の本」著岡本啓 によりますと、
和紅茶というのは3つのカテゴリーに分かれていて
面白いと感じたのでそれを書き記そうと思います。
(あくまでこの著者独自の選別です)


滋納(じな)
和紅茶によくあるタイプで日本茶の特徴である旨味を併せ持つ味。
その為和菓子にも合い、渋みや苦みが少なく甘みを感じやすい。

清廉(せいれん)
紅茶でありながら発酵度が控えめで香りに特化した味。
その為ウーロン茶に似た部分があり茶葉も大き目。

望蘭(ぼうらん)
俗にいうインドのアッサムのようなしっかりした味の紅茶。
渋みもあるのでミルクティーにして飲むのもおすすめ。

これまで和紅茶を飲んできて、
和紅茶というのは渋みが少なめで甘みのある
飲みやすいお茶だなーと感じていたのですが、
きっと大体滋納の紅茶だったのでしょうね。


日本でもめずらしい和紅茶ですが、
作っているのもこだわりを持った小規模農家さんが多いようなので
いくつか選んで飲み比べてみるのも面白そうですね!