6月、7月。いろいろなイベントが開催されました。

こんにちは!日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

今年は冷夏でなかなか暖かくならなかったですが、
春を過ぎたあたりからコロナの感染者数もグッと減り、
ドイツ国内での規制も緩くなったため、さまざまなイベントも再開されました。

私自身もen-chaとしてイベントに参加したかったので
6月、7月とイベントに参加したり開催したりで活動を再開できました。

今回はその報告をしていきたいと思います。


6月22日 Bonsai Zentrum にてドイツの日本庭園についての講演にてお茶販売

写真は5月のイベントのものであくまでイメージです

この講演は独日協会ラインネッカーで開催されたもので
約25名ほどの参加者が参加されていました。



7月3日 お友達宅の庭での日本茶ワークショップ

Handschuhsheimの友達宅にて

今年初めてのen-cha主催の日本茶ワークショップで、
お茶の淹れ方講座、テイスティング、ほうじ茶手作り体験を行いました。

ほうじ茶を自分で炒ってみるのは初めて行ったのですが、
香ばしいお茶の香りが庭中に広がって幸せな時間でもありました。

さらにこの日は味噌を作っているお友達と一緒に入口で販売も行っていて、
近所の人や知り合いが興味津々で訪ねてきてくれました。


7月10日 Ludwigshafenの島にて七夕ピクニック

Ludwigshafen Inselの川辺の芝生にて

こちらも独日協会主催のイベントで、
日本人、ドイツ人それぞれがお弁当を食べたり食べ物を持ち寄ったりして楽しむ会なのですがそこでお茶を提供させていただきました。

芝生の上で、ということだったので、柴点らしく、釜を持って行って
お抹茶を点てて提供したりもしました。

特にドイツの方に興味を持ってもらえたようで、いろいろな出会いもあり充実した時間となりました。


7月17日 Heidelberg WeststadtのWilhermsplatzにて日本デーイベントに参加

このイベントは本当はオリンピックの時期と合わせて去年開催される予定が、
コロナの影響で今年に変更されて、急遽開催が決まったようでした。

ですので、イベント自体を知ったのは一週間前でバタバタでしたが、
ご近所のお友達が一緒に参加してくれた上にテント提供や移動も助けてくれたおかげで
楽しくお茶を提供することができました。

コロナ禍でお茶はToGoのみの提供でしたが、初めての体験でもあったので
たくさん勉強になりました。

次のチャンスに生かせればと思っています。

夏、秋にも不定期ですがイベントを予定していますので順次公開していきます。
よろしければ皆さんチェックしてみてくださいね!

今後の予定
8月14日 14:00- 味噌・お茶祭り Heidelberg Handschuhsheim
9月18日 15:00- 茶道プレゼンテーションコース Abendakademie Mannheim
10月10日 13:00- 茶道プレゼンテーションコース VHS Heidelberg

en-cha ワークショップが無事終わりました!

こんにちは!日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。


7月25日と8月8日にen-chaの新茶ワークショップを行いました。

本当は新茶の時期でもある
初夏に計画していたワークショップでしたが、
税関に引っ掛かりなかなか届かず真夏となってしまいました。

さらにコロナウイルスの影響で少人数でやらざるを得ず、手探りで計画したイベント。

実際には知り合いの人も含めそれぞれ5人が参加を希望してくださり、
定員が全て埋まるとても賑やかなイベントとなりました。


参加者のお茶の経験も様々で、いろんな意見が聞けて私自身もとても楽しかったです。



今回は新茶テイスティングをメインとして、さらに呈茶体験と煎茶道披露という内容でしたが、

今後もカルチャースクールや、企業での出張ワークショップ等いろいろ予定しています。

ご希望に合わせて柔軟に計画いたしますので、ご興味ある方はぜひ私までご連絡くださいね!


お茶の味を高める茶器。

こんにちは!日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

前回に続いてお茶の食器やお菓子等もリストに加えました。
順々に商品ページも更新していきますのでよかったらチェックしてみてくださいね^^

en-cha 商品情報



さて、この機会にお茶を飲む時間を
さらに楽しく、美味しくしてくれる茶器について書こうと思います。


お茶を今まであまり飲まなかった方は
もしかしたらお茶を淹れる茶器を持っていないかもしれませんね。

最近では簡易的にお茶を飲めるティーバックの性能も高くなってきていますし
最終的にお茶の葉を漉して飲むことができれば、
前に書いたお茶の性能やリラックス効果はありますし個人的には悪くないと思います。

ただ、あなたが毎日お茶を飲む人、
そして特別な美味しいお茶を飲みたい人でしたら、
できるだけそのお茶に合った茶器を使用することをぜひお勧めしたいです。

ティーポット、急須、蓋碗、茶壺といろいろお茶を淹れる食器はありますが、
それぞれ文化もあり、大きさや素材も違います。

例えば英国式に紅茶を入れる際は
大体紅茶の葉を大きめのポットに入れてティーストレーナー(茶漉し)で漉しますが、


日本の急須は茶漉しと一体型となっていて、茶葉を入れてそのまま注ぎ分け、


中国茶、ウーロン茶等大き目の茶葉を扱う茶壺では
茶漉し自体ついていない小さめのものが多いですし、


蓋碗に至っては茶漉しも必要でなく、さらにそのまますすって飲む、または次分けるというスタイルですね。

世界を跨いでいろんな食器を比べてみると、その土地や文化にあった道具でお茶が進化してきたことが分かるんです。


さらに作られている素材ですが、
一般的に、少なくとも日本では陶器と磁器という種類に分けられます。

陶器は釉薬をかけて焼く器で、不透明で吸水性が比較的高く、
器によっては完璧に乾くまで3日かかるものまであります。

日本でも瀬戸、美濃や常滑、信楽などで作られていますが、
特に常滑の朱泥で作られた急須は鉄分を含むため
苦いお茶をまろやかに美味しくすると言われています。
これは中国の宜興の土から判明したことで、ここの土と同じ成分が常滑でも発見されています。

Tokoname Tee-Set


吸水性が高いことから、1つの急須に同じお茶を淹れて使い続けることで、
急須を成長させることもでき、
毎日同じようなお茶を飲む人にはお勧めできる素材です。

それに対して磁器は吸水性がほとんどなく、透明性のあるものとないものがあります。

日本では伊万里や有田、九谷など、主に西日本に生産地が多いです。
ヨーロッパでティーポットとして使用されている物は磁器が多いと思います。

強度が陶器よりも強いので、割れにくいという長所もあり、
又味が器に移りにくいのでいろんなお茶を毎日飲みたい方には便利な素材ですね。



変わり種としてですが、数年前に常滑で絞り出しという急須を購入しました。

この茶器は大きさが小さくさらに茶漉しを通らないので、
玉露など上質なお茶を少量いただく時にお勧めできるそうです。
お湯の温度も低めで淹れるので、取っ手が必要ないのですね。

Shiboridashi mit Kabuse-cha Gokou


いかがでしたか?
あなたもマイポット、マイ急須をよく観察してみてください。

さらによく分かったうえでお茶を淹れれば
愛着心と共に、お茶の風味もきと際立つことでしょう^^