こんにちは!日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。
ずいぶん前の2019年頭のことなのですが、
京都の大徳寺で毎月千利休の月命日に行われる利休忌を訪問しました。
千利休は秀吉の命で旧暦の1591年2月28日に自害することとなりましたが、
お墓は京都の大徳寺にある聚光院にあります。
その記録から毎月28日には月命日として法要が行われ、
日本全国から茶道を嗜む人々が訪れ、お焼香を上げてお茶席に参加するのです。
さらにはその毎月のお茶会は表千家、裏千家、武者小路家の三千家が交代で担当するようです。
私が行った1月は偶然にも私の流派である表千家だったのですが、やはり訪れる人も表千家の人が比較的多いため、表千家の2倍の人口を誇る裏千家が担当のお茶会に比べて混み具合が少し緩やかとのことでした。
朝10時からまず法要が始まります。
お供えとして二千円を封筒に入れ係の方に提出し氏名を記帳した後、引き換えにお茶席の番号札をもらうのですが、もちろん参加者は数えきれないほどいるので、記帳順に何席分か待つことになります。
私は前日京都に宿泊して備えたのですが、残念ながら着物の着付けに手間取り、法要ぎりぎりの時間に到着することに。一人だったので手際の悪さもありましたが、いただいた番号札は5席先の番号でした。一席30人ほどで30分程かかるので、2時間半はかかるということ。
結構な時間待つことが分かったので、その時間を使って大徳寺内で同じように行われている別のお茶席を訪れることにしました。
そこで訪れることにしたのが瑞峯院です。このお寺はキリシタン大名だった大友宗隣の菩提寺で、特にお庭に特徴があるとのことでおすすめされたことも決め手でした。
瑞峰院でも1月は表千家が担当で、さらに比較空いていた為次のお茶席に入れることとなり、ちょうどよい頃合いに聚光院までもどってくることができました。
聚光院のお茶席は30分と、お茶席にしてはかなり短いですが、お抹茶を運ぶ際などかなり無駄を省いた流れで進んでいったのでなるほどと思いました。 印象的だったのが、水屋仕事でお弟子さんたちが抹茶を運ぶ際、全員が男性、一定の距離を開けて座り、流れ作業で運んでいたことでした。
狭い茶室でぎゅうぎゅう詰めになって必死に参加しましたが、茶道を志す者としてやはり一度参加しておいて良かったなと感じました。
いかがでしたか?
利休忌はほぼ全員が着物姿で茶道経験者ばかりなので、興味程度では参加しずらいかもしれませんが、大徳寺にある他のお寺さんは割とゆったりとしていたので、もし28日京都に行かれることがあれば寄ってみても良いかもしれませんね^^