5月は夏の始まりです。

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。


茶道の世界(旧暦の考え)では5月からは夏の始まり。

これは、5月6日の立夏を境にして区切られています。

半年に一度入れ替わる、お釜を沸かす炉と風炉ですが

5月から10月まで夏の釜、

風炉を使うことになります。

風炉
sfuro

冬に使う炉では、亭主と客の間にお釜が置かれる為、
暖を取るという意味もあるのですが

寒い冬が終わり暖かくなると
むしろ暑くならないように火元を客から遠ざけるという意味で
風炉を使います。

形式的なものだけではなく、ちゃんと意味がある。

これが日本の茶道の意義です^^


ドイツでは輸入制限やいろいろ難しい問題がある為
本物の炭は使わず電熱式の風炉ですが、

これから半年、
夏に向かって夏のお点前がんばっていきます!

抹茶飲み比べ

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

日本茶サロンenで提供するお茶を日々検討中ですが、今回書きます抹茶はお茶の中でも比較的優劣決めやすいジャンルです。

というのも大体が、

①価格によってグレードが分かる

②お濃茶のように濃く淹れても飲めるものほどグレードが高い

③今のところ産地が限られている

この3点の項目で決まるからです。

西尾の茶畑

特にヨーロッパで売るとなると、ほとんどの製品がはじかれると言っても過言ではありません。抹茶は栽培時に窒素(いわゆるアミノ酸の素)を大量に含ませる為、化学的添加物に厳しいヨーロッパに輸出が叶わず限定的な商品のみとなるからです。

茶道でよくお茶を飲む私も、やはり旨味が多い抹茶の方がおいしいと感じますし、何より旨味がないと苦くて飲めたものではありません。

ヨーロッパではオーガニックというカテゴリーは日本より数段付加価値が上がりますが、それでも苦くて美味しくないものを飲んだら正直高いお金を払ってまで飲みたいか?となると思います。

抹茶の産地、といえば一に京都宇治、二に西尾ですが、その中でもここは!という会社に出向いてお話を伺ってきました。やはり皆さん美味しいオーガニックの抹茶づくりには苦労されているようですね。

早速いただいた試飲抹茶を飲み比べてみることに。
美味しいお茶でも飲み比べて初めて気づく美味しさや違いがありますから。

結果は、、

うーん、やっぱりオーガニックということはできるだけ自然に育てているわけで、良くも悪くもナチュラルな味。薄茶が限界かなというレベルでした。

ただ、その中でも抜きんでてこれは悪くないな!という物もいくつかあったんですね。
旨味とはまた違う感覚、でも苦くない。



意外なことに、値段も様々でした。日本では、オーガニックであることよりもより美味しいものに重きをおくことからこうなっているのでしょうか。

このように、日本人でもあっと思うようなレベルの物を提供できるのを目標に日本のお茶をセレクトしていきたいと思います。そういう意味でも分かりやすく限られた素材である抹茶飲み比べは大変楽しい!


最終的にどのようなenの抹茶セレクトになるかはオープンしてからのお楽しみです。

お茶との出会い②

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

前回から続けて私が日本茶を愛するようになるまでの経緯を綴っています。

さらにお茶へのさらなる関心となったのがドイツで最初に勤めたお寿司屋さんでの仕事でした。
そこではお寿司の他に、いろんなジャンルの90種類のお茶を本格的に淹れて提供していたので、必然的にお茶の勉強をすることになったのです。
そこではお茶ごとの正確な量、お湯の温度、蒸らし時間が正確に決められていて、お茶という物はそのお茶に合った淹れ方をすることで初めてこんなにおいしくいただける、ということを勉強できました。
さらに私は茶道経験を生かして抹茶を点てて提供する、いうこともやっていました。

その時には私の日常生活にお茶という物が必要不可欠になっていました。

そういったところから、自分のお店を持ってこのコーヒー文化の根強いドイツで専門的なおいしいお茶を広めていきたい。そう思うようになったんです。

そこからはいろんなカフェを訪れたり、お茶を飲み比べたりを楽しみながら繰り返して、自分の中でのお茶サロンの価値観を育てていきました。

今後どうなっていくかはまだまだ分からない日本茶サロンenですが、私なりのモットーで楽しみながら進めていきたいです。

だらだら書いてしまいましたが、長文を読んでくださりありがとうございました!