JAPANS FOOEXPORT に行ってきました。


こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

2018年10月、去年の秋のことなのですが、幕張メッセで開かれた、海外輸出向け食品のメッセへ行ってきました。

幕張メッセ入り口


もちろんお目当ては海外に輸出されるお茶メーカーさんブースです。

食品と言ってもさまざまですが、お茶コーナーは2棟くらいの規模で設けられていました。

お茶ブース


なんといっても今回は全国各地からの海外輸出に力を入れているお茶屋さんのお茶を比較、そしてお話を直接伺えるということで、私自身もかなり気合が入っておりました笑


お茶屋さんの方も、2017年メッセでは2件しか参加しなかったところ、海外からお茶を求めてくる顧客が押し寄せたらしく、今年は20件ほど慌てて増えたのだとか。
そんな状況からも、今海外でどれだけ日本茶の需要が増えているかがうかがえますね。


さて私はというと、とりあえず見つけたブースから手当たり次第訪ねて行ってお話を聞き、お茶を試飲させていただきました。
やはりお茶産地で有名どころのお茶屋さんが多いですね。やはりお茶作業が盛んな場所では多種多様なものを作れる可能性も大きいのでしょう。



海外にお茶を輸出するに当たって、輸出国の基準に沿ったお茶でなくてはいけないことは当然基本になってきます。よく問題視されるのはお茶の成分、つまりは残留農薬や肥料の種類等。
世界でも基準が厳しくて有名なのがアメリカ、EU諸国、台湾などですが、日本全体で見るとまだまだ海外を視野に入れてお茶を栽培しているお茶農家というのは限られているんですね。

まあもちろん日本茶の需要はほとんどが日本であり、日本ではそこまで残留農薬にこだわる顧客はいないので、需要に沿った生産ではあるわけなのですが。


ただし、ここで気を付けないといけないことは、輸出可能なお茶というのは、必ずしもオーガニックかどうかという基準だけでは決まらないということ。
例えば私が扱うことになるEU諸国へも、お茶輸出の際にはオーガニックじゃなきゃだめ!というわけではなく、指定された農薬さえ入っていなければ輸出は可能だったりします。

もちろん、商品として売る際に、オーガニックとして売りたい場合はやはりオーガニックを輸入するしかないですけどね。ヨーロッパではオーガニックが価値の基準になることも多いので、一つの強みになるわけです。

今回のメッセでは、全てではないものの、ほとんどのお茶屋さんが輸出基準を満たした何かしらのお茶を提供しており、現在の需要状況等も教えていただくことができました。




近くのブースにはオーガニックの食品を扱うブースも発見。

海外向けオーガニックメーカー

よく見たら、ドイツでもたまにオーガニックスーパーで見かけるRuschinの輸出元の会社でした!
普段日本にいても見かけないので、こういう場で日本人の方に商品を紹介していただくと新鮮です^^



以上、とっても勉強になったお茶メッセへの訪問でした!

愛知県西尾市でお茶体験


こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

和く和く 西尾抹茶ミュージアムなるものがあるのをご存知ですか?

抹茶で日本第2の生産量を誇る、西尾のあいやさんが経営する、和く和く抹茶ミュージアムに行ってきました。

和く和くミュージアム
Wakuwaku museum

あいやさんと言えばドイツでも有名な日本茶の会社です。
その本拠地西尾に構えられたこのミュージアムは体験型なのもあって予約制なんですが、予約可能な3か月先までほぼ全て予約で埋まっているほどの人気ぶり。じゃあ日付が変わるタイミングを見計らって・・と考えるのですが、なぜかすぐに予約されているという始末。。予約の予約なんてあるのでしょうか汗 どちらにしろ早めの予約が吉のようです。

交通手段ですが、西尾駅から和く和くミュージアムまでは30分程徒歩だと歩く必要がありますので注意です。ほとんどの方が車で来られるんでしょうね。

この体験コースは500円の入場料がかかります。 チケットを手に入れて受付に渡すと、奥は待合室になっており、部屋中に抹茶を使った各製菓会社の製品パッケージが飾ってあるというしつらえ。抹茶は今やブームと言っても過言ではない人気なんだと実感させられます。


時間がきたのでついに入場。私が申し込んだのは5人制のコースでしたがその日は3人しかおらず、あとの二人は予約したものの連絡も無しで欠席とのことでした。


まずは抹茶の栽培方法や製造工程を説明と共に学びます。
抹茶を製造している工場風景も見ることができて、無数の石臼が自動で一定の速度と共に碾茶を抹茶にしていきます。(碾茶とは抹茶になる前の細かいお茶の葉です)
碾茶を臼で引くのはもちろん自動石臼ですが、抹茶の原料である碾茶を入れるのは人の手で、定期的に石臼へ入れていくようです。結構大変な作業だと思います。

抹茶碾き臼機


一通り工程が分かったところで今度はお茶の体験です。
つまりはお茶の葉のグレードの違いでの色や味の違いについて自分で試して知ったり、3種類の違った品種の碾茶から自分でブレンドしたものを自ら石臼で引いてそのお抹茶を茶室でいただく、というもの。


碾茶飲み比べ
Tencha


普段茶道をしている立場からすれば、抹茶を飲む機会は何度もあっても抹茶をブレンドして作ることは滅多に出来ないことなので、とても興味深く貴重な体験です。

碾茶 自分で挽いてみた
Tencha self product


コースの最後に茶室で抹茶を飲む体験があるのですが、抹茶とお湯を入れてもらった茶碗を受け取り自分で抹茶を点てて飲むことができるので、全くの初心者の方にはより新鮮な体験となるかもしれません。もちろんお茶菓子も共についてきます♡ 

抹茶体験
my matcha and matchasweets


そして最後はショップに行って抹茶にちなんだお菓子やお茶等を購入できます。参加者には一定額以上で小さなプレゼントもあるようなので要チェックです。

ミュージアムを出た後も、西尾に広がる抹茶の茶畑を見学してきました。愛知県が誇る抹茶の産地西尾。全国第2位の生産量は然り、食品の地理的表示GIにも登録されてますます今後有名になっていくことでしょう!

西尾の茶畑
tea garden in Nishio

お茶との出会い②

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

前回から続けて私が日本茶を愛するようになるまでの経緯を綴っています。

さらにお茶へのさらなる関心となったのがドイツで最初に勤めたお寿司屋さんでの仕事でした。
そこではお寿司の他に、いろんなジャンルの90種類のお茶を本格的に淹れて提供していたので、必然的にお茶の勉強をすることになったのです。
そこではお茶ごとの正確な量、お湯の温度、蒸らし時間が正確に決められていて、お茶という物はそのお茶に合った淹れ方をすることで初めてこんなにおいしくいただける、ということを勉強できました。
さらに私は茶道経験を生かして抹茶を点てて提供する、いうこともやっていました。

その時には私の日常生活にお茶という物が必要不可欠になっていました。

そういったところから、自分のお店を持ってこのコーヒー文化の根強いドイツで専門的なおいしいお茶を広めていきたい。そう思うようになったんです。

そこからはいろんなカフェを訪れたり、お茶を飲み比べたりを楽しみながら繰り返して、自分の中でのお茶サロンの価値観を育てていきました。

今後どうなっていくかはまだまだ分からない日本茶サロンenですが、私なりのモットーで楽しみながら進めていきたいです。

だらだら書いてしまいましたが、長文を読んでくださりありがとうございました!