お茶との出会い①

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

突然ですが、お茶はお好きですか?どのくらいの頻度でお茶を飲んでいますか??

このブログでは、お茶に興味がある方、毎日お茶のある生活を過ごしている方、お茶に知識がある方を中心に、そうでない方にもこれから興味を持ってもらえるようなお茶にまつわるお話を書けたらいいなと思っています。

今回、まずは私のお茶との出会いを書いていこうと思います。

fxxuによるPixabayからの画像

お茶を愛飲している私もそうなってからの歴史はそこまで長くはありません。
子供の頃から麦茶で育った私はいわゆるお茶(お茶の葉を使った茶)とは無縁な人間で、興味を持とうとも、その環境になかったので機会すらなかったわけです。もちろん興味も皆無でした。

小学生の頃は甘いリプトン紅茶を飲んだ際、レモンティーか何かで香料も甘さもたっぷりな飲み物に、むしろ気分が悪くなりその後敬遠。
そのうちウーロン茶が流行りだして飲む機会もあったのですが、何かしら紅茶と似た外国のような味がするような、なんとも言えない味に正直おいしくは感じなかったです。
ウーロン茶は当時脂肪を燃焼するということで話題になり、たちまち流行りだしましたね。
中国人はあんな脂っこい食事をしていてもウーロン茶を食事と一緒に飲むから体型を維持できる~なんて噂を聞きながら私自身も味よりもダイエット目的で飲んだりしてました。

そうしたうちに、高校の文化祭で茶道部の催したお茶会で抹茶を飲む機会があったのです。抹茶という物は聞いたことがあっても飲んだこともないし、どういう風に飲むのかも分からなかったのですが、出てきたのはびっくりするほど甘ーいお菓子と飲み切れないほど苦ーいお抹茶。
こんなものを飲むなんてどうかしてる!というのが正直な感想でした。今思えば学校の茶道なんて部費も限られているわけだし相応のレベルのお茶だったのでしょう。でもそれによってお茶に対する印象が決まってしまったのはもったいないことでした。

その後もお茶に特別関わる生活はありませんでした。中学高校と厳しいバレーボール部に入っていたので、飲み物は基本清涼飲料水でしたし、甘党な私は炭酸飲料をよく飲んでいました。

こんな私がどうして寝ても覚めてもお茶のことしか考えないほどになってしまったか。

それはまさかのドイツが私にお茶の熱を呼び覚ましたのです。

人生というのは本当に一つの事がきっかけで一変してしまう物なんだとつくづく思います。

高校生から憧れたドイツに留学した私は通っていたドイツ語学校でこんな質問を突然受けます。

「あなたの国の文化には何がありますか?」

一見何でもない普通の質問のように思えますが、この質問にあなたなら何と答えますか?

もちろん私にだって日本の文化を指折り言っていくことくらいはできました。
でも、それについて詳しく説明できるかといったら話は別。

その時の私は本当に日本人として恥ずかしくて、帰ったら絶対日本の伝統文化を何か身に着けよう!と心に決めたのです。

そこで選んだのが寿司と茶道でした。
寿司は通える範囲の自営のお寿司屋さんに頼んで接客のアルバイト、茶道も近所で教えているという先生のところで月3回通うことにしたのです。これも思い立ったら即刻行動しないと気が済まない私の性格を表しているのですが、今思えばあの時始めておいてよかったなと思っています。というのもドイツではかなりの年数ドイツの寿司屋で働きましたし、茶道も環境により間が空いたりしながらもずっと続けているからです。

そしてこのアルバイトで働いた寿司屋でサービスとして煎茶を、茶道で抹茶という実物に対面したのでした。

長くなるので続きは次に続きます!

和紅茶の魅力

こんにちは! 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

ドイツもどんどん寒くなり暗い日が多くなってきました。
こんな日はほんのり甘さを持つオート麦ミルクとしっかりしたコクを持つアッサムティーでロイヤルミルクティーを楽しんでいます。



さて、
前回紅茶フェスティバルのことを書きましたが、
せっかくなので今回は和紅茶についても書いてみたいと思います。


和紅茶、とは、ここ最近呼ばれるようになった新しい言葉ですが、
その名の通り日本で作られた紅茶のことです。

昔から大手メーカーによって売られ
一般に飲まれていた紅茶は基本スリランカ等から輸入された外国の物。
それが日本人の認識としても普通でした。

ヨーロッパでも紅茶と言えばインドやスリランカ、中国などが有名ですが、
他のアジアの国は聞いても日本の紅茶というのはあまり耳にしません。

それもそのはず、
生産されている数は日本の緑茶との比率でもかなり少ないですし
日本人でも存在を知らない人も多いでしょう。


ただ、需要は毎年増えています。
もちろん輸出量も比例して増加傾向にあるようです。


去年日本に帰国した時に、偶然和紅茶の本を見つけました。



この本「和紅茶の本」著岡本啓 によりますと、
和紅茶というのは3つのカテゴリーに分かれていて
面白いと感じたのでそれを書き記そうと思います。
(あくまでこの著者独自の選別です)


滋納(じな)
和紅茶によくあるタイプで日本茶の特徴である旨味を併せ持つ味。
その為和菓子にも合い、渋みや苦みが少なく甘みを感じやすい。

清廉(せいれん)
紅茶でありながら発酵度が控えめで香りに特化した味。
その為ウーロン茶に似た部分があり茶葉も大き目。

望蘭(ぼうらん)
俗にいうインドのアッサムのようなしっかりした味の紅茶。
渋みもあるのでミルクティーにして飲むのもおすすめ。

これまで和紅茶を飲んできて、
和紅茶というのは渋みが少なめで甘みのある
飲みやすいお茶だなーと感じていたのですが、
きっと大体滋納の紅茶だったのでしょうね。


日本でもめずらしい和紅茶ですが、
作っているのもこだわりを持った小規模農家さんが多いようなので
いくつか選んで飲み比べてみるのも面白そうですね!


紅茶フェスティバル in 尾張旭

こんにちは! 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。


秋と言えば世界各国で祭りが行われることが多いですが、
お茶の祭りも秋になるとよく耳にします。

日本茶というと新茶の時期である5月から6月にかけてが有名ですが、
その後二番茶三番茶、そして夏番茶秋番茶等ができますので
お茶農家さんからすると販売するのに最適な時期、
秋に売り出すのも大事なイベントですよね。


そんな秋の一日、今年11月24日は2019年度の紅茶フェスティバルでした。
一年前のことですが、私もこのイベントに行ってきたのでそのことを書こうと思います。

Schwarz Tee Festival 2018


まず、開催場所が尾張旭市という点について。

県内の人間でないと知らない方も多いかもしれませんが、
愛知県にある尾張旭市は全国でも美味しい紅茶を扱うお店が多い場所。
その紅茶好きが集まりやすい場所でフェスティバルを開くということなのでしょう。


フェスティバルには紅茶農家さんやお茶屋さんも参加しているのですが、
場所柄愛知県内の農家さんが主となり、次に静岡、他の県という割合でした。


また、紅茶フェスティバルではあるものの、
台湾ウーロン茶といった他のお茶も売られており、
さらにさまざまなお茶を試飲してから購入できるため
まさに美味しいお茶を買いたい人にはうってつけの場所だなと感じました。

フェスティバルではいくつかのイベントが開催されていたのですが、
私は世界中の紅茶を飲み比べるというイベントに参加してみました。

始めに試飲用カップをもらい、各国の冷茶を試飲。
最後には一番おいしかった国に一票を投じるというものです。


こんな国にも紅茶が!という驚きも有り、新鮮な体験になりました。
私個人が最終的に一番美味しいと感じた国は。。。

なんとポルトガル。
ポルトガル自体で紅茶が作られていることも知りませんでしたが、
思いの他美味しかったので面白かったです。

因みに今年の優勝国はトルコだったようです。
トルコに行ってチャイを飲んだことがありますが、
煮出して、苦くて濃い紅茶を砂糖を入れて飲む、という感じでしたので
個人的にはそこまで美味しいと思えず、このイベント結果は意外です。


また、茶の木の苗も販売されていました。
品種はもちろん紅茶に合ったものが何種類か並んでいましたが、
家の庭に茶の木が植えてあると考えるだけでわくわくしますね。
私は海外在住なので泣く泣く断念。

Teebaum verkauft



イベントに参加した後は、
有名な紅茶専門ティーサロン、ティーズリンアンさんにお邪魔してきました。


主にアジアのお茶の産地から、有名なヴィンテージ紅茶を輸入、
正しい淹れ方でクラシックな茶器にて淹れてもらえるので美味しさもひとしお。
接客の方も紅茶に詳しい人がしているので注文の際にいろいろ聞くこともできます。

この日は紅茶漬けの一日となりました。
好きなものを追求することは本当に楽しい!
また機会があれば参加したいです。