5月は夏の始まりです。

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。


茶道の世界(旧暦の考え)では5月からは夏の始まり。

これは、5月6日の立夏を境にして区切られています。

半年に一度入れ替わる、お釜を沸かす炉と風炉ですが

5月から10月まで夏の釜、

風炉を使うことになります。

風炉
sfuro

冬に使う炉では、亭主と客の間にお釜が置かれる為、
暖を取るという意味もあるのですが

寒い冬が終わり暖かくなると
むしろ暑くならないように火元を客から遠ざけるという意味で
風炉を使います。

形式的なものだけではなく、ちゃんと意味がある。

これが日本の茶道の意義です^^


ドイツでは輸入制限やいろいろ難しい問題がある為
本物の炭は使わず電熱式の風炉ですが、

これから半年、
夏に向かって夏のお点前がんばっていきます!

お茶との出会い①

こんにちは、 日本茶サイト≪en-cha≫ のオーナーでお茶オタクの真弓です。

突然ですが、お茶はお好きですか?どのくらいの頻度でお茶を飲んでいますか??

このブログでは、お茶に興味がある方、毎日お茶のある生活を過ごしている方、お茶に知識がある方を中心に、そうでない方にもこれから興味を持ってもらえるようなお茶にまつわるお話を書けたらいいなと思っています。

今回、まずは私のお茶との出会いを書いていこうと思います。

fxxuによるPixabayからの画像

お茶を愛飲している私もそうなってからの歴史はそこまで長くはありません。
子供の頃から麦茶で育った私はいわゆるお茶(お茶の葉を使った茶)とは無縁な人間で、興味を持とうとも、その環境になかったので機会すらなかったわけです。もちろん興味も皆無でした。

小学生の頃は甘いリプトン紅茶を飲んだ際、レモンティーか何かで香料も甘さもたっぷりな飲み物に、むしろ気分が悪くなりその後敬遠。
そのうちウーロン茶が流行りだして飲む機会もあったのですが、何かしら紅茶と似た外国のような味がするような、なんとも言えない味に正直おいしくは感じなかったです。
ウーロン茶は当時脂肪を燃焼するということで話題になり、たちまち流行りだしましたね。
中国人はあんな脂っこい食事をしていてもウーロン茶を食事と一緒に飲むから体型を維持できる~なんて噂を聞きながら私自身も味よりもダイエット目的で飲んだりしてました。

そうしたうちに、高校の文化祭で茶道部の催したお茶会で抹茶を飲む機会があったのです。抹茶という物は聞いたことがあっても飲んだこともないし、どういう風に飲むのかも分からなかったのですが、出てきたのはびっくりするほど甘ーいお菓子と飲み切れないほど苦ーいお抹茶。
こんなものを飲むなんてどうかしてる!というのが正直な感想でした。今思えば学校の茶道なんて部費も限られているわけだし相応のレベルのお茶だったのでしょう。でもそれによってお茶に対する印象が決まってしまったのはもったいないことでした。

その後もお茶に特別関わる生活はありませんでした。中学高校と厳しいバレーボール部に入っていたので、飲み物は基本清涼飲料水でしたし、甘党な私は炭酸飲料をよく飲んでいました。

こんな私がどうして寝ても覚めてもお茶のことしか考えないほどになってしまったか。

それはまさかのドイツが私にお茶の熱を呼び覚ましたのです。

人生というのは本当に一つの事がきっかけで一変してしまう物なんだとつくづく思います。

高校生から憧れたドイツに留学した私は通っていたドイツ語学校でこんな質問を突然受けます。

「あなたの国の文化には何がありますか?」

一見何でもない普通の質問のように思えますが、この質問にあなたなら何と答えますか?

もちろん私にだって日本の文化を指折り言っていくことくらいはできました。
でも、それについて詳しく説明できるかといったら話は別。

その時の私は本当に日本人として恥ずかしくて、帰ったら絶対日本の伝統文化を何か身に着けよう!と心に決めたのです。

そこで選んだのが寿司と茶道でした。
寿司は通える範囲の自営のお寿司屋さんに頼んで接客のアルバイト、茶道も近所で教えているという先生のところで月3回通うことにしたのです。これも思い立ったら即刻行動しないと気が済まない私の性格を表しているのですが、今思えばあの時始めておいてよかったなと思っています。というのもドイツではかなりの年数ドイツの寿司屋で働きましたし、茶道も環境により間が空いたりしながらもずっと続けているからです。

そしてこのアルバイトで働いた寿司屋でサービスとして煎茶を、茶道で抹茶という実物に対面したのでした。

長くなるので続きは次に続きます!